産経新聞のファンクラブ「ウェーブ産経」と私の運営している「関西スイーツ」のコラボレーション企画がスタートしました。第1回は大阪府豊中市の「カフェスイーツ ムッシュマキノ」で「パティシエさん達の同窓会」を開催。オーナーシェフの牧野眞一さんとその4人の愛弟子さんたちにお集まり願い、修業時代のお話をうかがいながら、みなさんのスイーツを試食させていただきました。
ムッシュマキノは昨年オープン。牧野さんの独立第1号店が手狭になり、駐車場付、カフェ併設のお店へと生まれ変わりました。お店を訪れ牧野さんとお話をしたときのこと。ふと目をやったテーブルに、こんなメッセージがありました。
地域の皆様にこの場所をご提供します―。
お聞きすると、「今日があるのは、お客さまにかわいがっていただいているおかげ。ご恩返しに、何か喜んでいただけることを、と」。さらに「関西スイーツのイベントでも利用してください」とも。
それなら…と、持ちかけたのが今回の企画。ここで修業されたパティシエさんたちに、創業当時の思い出などを語らっていただき、そのお菓子づくりへの思いを多くの人に伝えたい、と考えたのです。
試食会は、各人が1品ずつ自慢のスイーツを持って登場。独立して立派にお店を経営されている愛弟子を相手に、牧野さんの毒舌は留まることはありませんでした。でも、そのまなざしには優しさがあふれ、卒業して何年たっても薄れることのない師弟の固い信頼関係がそこにありました。(関西スイーツ代表/三坂美代子)
【写真説明】「カフェスイーツ ムッシュマキノ」で行われたイベント(渡邊大輔撮影)