関西版 連載 「スイーツ物語」 【 緋(ひ)色で統一されたの店内に、宝石のようにちりばめられた華やかなスイーツ。一歩足を踏み入れたら、ファンならたまらない、夢の空間です。
ファクトリーナカタのオーナーパティシエ、中田浩さんは、アトリエ「CARAT(キャラット)」(兵庫県宝塚市)の商品、パッケージ、内装やショーケースに至るまで、すべて自身でデザインしました。
奥のキッチンでは、常にチョコレートが成形できる温度になっており、思い立ったときに新作スイーツを創作できるようになっています。
店内に飾られた繊細な工芸菓子の技術力の高さは、ジャパンケーキショー優勝をはじめ、数々の入賞歴でも証明されています。
緊張感がみなぎる作品を見ていると、さぞ気難しい?と思いきや、話してみると意外とソフト。お菓子への思いや、周囲への気配りと優しさが言葉の端々ににじみ出ます。
昨年9月には阪急百貨店梅田本店(大阪市北区)にムッシュマキノの牧野眞一さんと「HAMON(ハモン)」をオープン。好きな菓子を好きなだけ買えるように、少量パックで用意し、価格にも気を配りました。「太陽のスフレ」はボリューム感がありながら上品な味わいで大人気。ここにも顧客への気配りが現れています。
一昨年、中田さんは兵庫県川西市の第1号店を移転した際、ライブハウス機能を備えました。夢だった「生演奏を聞きながらスイーツを楽しめる店」です。
こけら落としは近くに住むの有名料理人、程一彦さん率いる関西学院大学軽音楽部OBによるスタンダードジャズライブでした。
中田さんや程さんのファンが多数かけつけて大盛況。程さんが歌い上げた「マイウエイ」は中田さんへのエールに聞こえました。(関西スイーツ代表/三坂美代子)
写真上:緋色で統一されたCARATの店内に立つ中田さん 写真下:左/程さん、右:中田さん
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