2007年には「第48回西日本洋菓子コンテスト」でマジパン細工の部 最優秀賞、日本洋菓子協会連合会会長賞受賞、さらに2008年のクリスマスケーキコンテストでは、最優秀賞兵庫県知事賞を受賞されました。
そんな新進気鋭の若手パティシエさんに、今回は直撃インタービューです。
↑左・前兼久さんと右・佐野シェフ
☆プロフィール
前兼久 和也まえがねく かずや
［レーブ ドゥ シェフ］
2006年育成調理製菓専門学校卒業
同年春 株式会社 レーブドュシェフ入社
【受賞歴】
■ 2007年
「第48回西日本洋菓子コンテスト」
マジパン細工の部 最優秀賞 日本洋菓子協会連合会会長賞受賞
■ 2008年
「第50回クリスマスケーキコンテスト」最優秀賞兵庫県知事賞受賞
【コンテストで1位になった感想は？】
受賞した瞬間は、なかなか実感として湧いてきませんでしたが、佐野シェフから僕の入賞を祝うあたたかいメールを頂いたとき、初めて嬉しさがこみあげてきました。そのメールは今でも保護して残しています。
今回のX’masケーキコンテストには、僕だけでなく、店のみんなも一緒になって協力してくれました。通常勤務終了後や、勤務外時間、休みの日までも工場を使わせてもらったり、先輩にも夜通しチェックやアドバイスをたくさんいただいたり…。
何より心に刺さったのは佐野シェフ直々のアドバイス。うまくいかなくて悩んだり、失敗したりしたことも全てプラスに持っていくような佐野シェフのアドバイスに、ますますやる気も出たし、「絶対に賞をとる」という強い信念が芽生えてきました。
たくさんの協力があって頂いたこの賞、僕にとってはあくまで通過点だと思っています。だって最終目標は佐野シェフと同じ場所に立つことですから（笑）
【パティシエになろうと思ったきっかけは？】
最初にお菓子作りに興味を持ったのは、年の離れた兄と姉がケーキを作っているのをみていたとき。たまに手伝うのがとても嬉しかったのを覚えています。
次に刺激を受けたのは高校の時、お付き合いしていた彼女の存在。本を見ながら作った僕のお手製ケーキをプレゼントした時、ものすごく喜んでくれて「僕の道はパティシエしかない」と決めました。
【レーブドゥシェフとの出会いは？】
学校の特別講習で一度、佐野シェフに教わる機会がありました。その時すぐに顧問の先生に、佐野シェフのケーキはどこで食べれるのか尋ねて、休みの日、早速本店へ行ったんです。そこで食べたのは「オペレッタ」というケーキ。今まで食べたケーキがなんだったんだろうと思うほど美味しくて…。しかも店への道中、駅からの行き方を街ゆく色んな人に聞いてみたのですが、なんとみんな知っていたのです。これってすごいことだと思いませんか!?その時「ここで働くんだ！」と勝手に決めていました。
【レーブ ドゥ シェフ 佐野シェフからのメッセージ】
初めから彼には光る才能がありました。それを感じたのは西日本コンテストの時、マジパンの試作が出たところで「才能が違う、抜きん出てる」と。面接試験の時はシンプルに、やる気を感じさせる真摯な姿勢と素直さで採用。でも実は隠れた才能と人並み外れた闘争心、負けん気があった。
受賞した事実に感動しきってしまうタイプの人より、実はこんな風に受け止められる人が伸びるんです。受賞すら単なる通過点だと思える視点の高い人だから。
これからも人がすごいということをサラリとやってのけながら、もっともっと成長して、人が喜ぶ美味しいお菓子を一つでも多く生み出してほしいですね。
【今後どんなスイーツが作りたいですか？】
「１度食べたら忘れられなくて、もう１度食べたくなる味」を提供できるスイーツを作りたい。僕たちの仕事は人々に、「美味しい！」と喜んでもらえるものを作ること。ありきたりの味にならないように、日々努力を重ね続けるしかないと思っています。
新しい刺激を得るために、他のお店の食べ歩きをしたり、後輩に試作を食べてもらって、率直な感想と意見をもらったり。実は僕も先輩から同じようにしてもらってたんですけどね（笑）これが代々うちに受け継がれた伝統のスタイルなのかもしれません。これからもうちなりのスタイルを大切にしながら、僕なりの味を作り出していきたいです。
【レーブ ドゥ シェフ 名谷本店】
〒655-0852 神戸市垂水区名谷町321-1
先日の「関西スイーツモニター別バラ隊試食会」にて試食後アンケートで最も「春にピッタリ！」に選ばれた前兼久氏の作品、『ピエ』。
4つの味のマカロンが楽しめる春爛漫のスイーツです。
名谷店、阪神三宮店、垂水駅前店、大丸新長田店にて５月１日（金）より販売中です♪