#001 的場勇志さん[ナチュール・シロモト]

関西スイーツ界の未来を担う若手パティシエにスポットを当てた新コーナー
「Pick Up!次世代のパティシエたち」がスタートしました。記念すべき第一回目は、
洋菓子の全国コンクール「第15回 ルクサルド・グラン・プレミオ 日本大会」にて、21歳の若さで見事4位入賞を果たされた、的場勇志さん[ナチュール・シロモト]にお話をうかがってきました。

ナチュールシロモト2人

↑左・城本社長と右・的場さん


的場勇志さん☆プロフィール
的場 勇志まとばゆうじ
[ナチュール・シロモト]

2006年 神戸国際調理製菓専門学校卒業。
同年春「ナチュール・シロモト」入社。

【受賞歴】
■ 2007年
「第48回西日本洋菓子コンテスト」
本来は経験年数8年以上のパティシエが挑むAクラスにて金賞受賞。
■ 2008年
「第15回 ルクサルド・グラン・プレミオ 日本大会」
4位入賞。


【ルクサルド・グラン・プレミオ 日本大会4位入賞を果たして…】
作品まさか自分の作品が選ばれるとは思っていませんでした。
僕にとって憧れのコンテストだったので、入賞してから1、2週間はホントに信じられなかったですね。優勝はできなかったのですが、今まで生きてきて最高の達成感を味わうことができました。
僕は常になんでも興味を持つことが大切だと思っています。
先日、チョコレート細工の勉強をする機会があり、あめ細工とはまた違う面白さに気付いて、チャレンジしてみたいなあと思っていたところ「じゃあ、チョコレートでバレンタインのディスプレイを作ってみたら?」と、社長からのアドバイス。
この写真の作品は、その時に8時間かけて作ったものです。
やりたいという気持ちをアピールすれば、なんでもやらせてくれる、そういう環境で働くことができて、ものすごく幸せです。
時にはボーッとして身が入らない時もあるんですが、そんな時はモチベーションを上げるために、自分の中で難しい課題を設定することにしています。
「新作のケーキを考える」とか、「この素材を使ってケーキを作ってみる」とか…。
この仕事は、好きじゃないとできないと思います。中途半端な気持ちじゃ、途中で折れてしまいますから…。

【ナチュール・シロモト 城本社長からのメッセージ】
彼は入ってきた時から光ってましたね。シェフ
センスがあるだけでなく、人一倍努力してるし、なんと言ってもガッツがある。
私はいつも若い子たちに言ってるんです。
自己満足で酔いしれるんではなくて、お客さんの心をつかまないと意味がないと。
80点じゃダメなんです。これ以上ないというところまで手をかけても、お客さんには伝わらない場合もあるんです。だから、やりすぎということは決してない。
この仕事はがんばったらがんばっただけ、結果が出る世界ですから。そういった向上意欲を持ち続けられる若いパティシエって、実は結構少ないんです。
でもその点、彼は秀でてますよね。本当に将来が楽しみです。

【的場さんのこれからの夢】
入社してからこの春で4年目を迎えるんです。
入社当初と比べれば、できることも増えて、やりたいことも増えて…。
お客さんの喜ぶ顔を見ることが、最大の喜びであることに変わりはありませんが、今後はもっともっと上を目指していきたいですね。
色々なジャンルのコンテストにもどんどんチャレンジして、3年以内に日本一を穫るのが当面の目標です。そして、日本一の次は世界一を目指したいと思っています。


ナチュール・シロモト
【パティスリー ナチュール・シロモト】
〒610-0357 京都府京田辺市山手東1-2-1


ケーキ

←取材中に出していただいたケーキです。
(的場氏の作)