スイーツの本場、兵庫の街で、洋菓子をこよなく愛する職人や店主たちでつくる「兵庫県洋菓子協会」が今年65周年を迎えます。これを記念して記念誌が発行されることになり、現在編集作業が進行中です。
20年前にも、「洋菓子45年兵庫のあゆみ/兵庫県洋菓子協会創立45周年記念誌」が作られました。そこには、「兵庫県洋菓子会館」の完成記念セレモニーの写真や、若かりしころの有名パティシエたちがズラリと並んだ写真も。昭和57年に始まった全国洋菓子技術コンテスト大会の作品も多く掲載され、業界人のみならず、スイーツファンにも楽しい資料です。
65周年はこれを超える記念誌を作ろうと、協会内にプロジェクトチームが立ち上がりました。今回、主軸となるのは、平成7年の阪神・淡路大震災、同20年の全国菓子大博覧会(姫路菓子博2008)、21年の世界パティスリー(コンテスト)の3つ。この20年の兵庫の洋菓子の歴史をひもといていきます。
編集委員長を務めるのは兵庫県洋菓子協会の副会長で神戸洋藝菓子ボックサン(神戸市須磨区)代表取締役福原敏晃さん。事務局長の椎葉房次さんも、神戸風月堂に在籍中に時代を共にした兵庫の洋菓子店の変遷を年表にまとめ上げました。私も編集委員の一人としてこのプロジェクトに参加しています。
後世に語り継ぐ洋菓子のバイブルとなるように、との願いを込めながら、協会員が総力を結集してこの事業にあたっています。完成は11月の予定。兵庫県下の図書館や高校、製菓学校などにも配布される予定です。もし機会があればじっくりとご覧いただければ幸いです。(関西スイーツ代表/三坂美代子)
=おわり
【写真説明】編集委員長を務める「ボックサン」代表取締役の福原敏晃さん
注意:神戸風月堂の「風」は正式には凧の巾が百